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【2019年版】薬剤師の平均年収を発表!都道府県・職場別に解説

薬剤師として仕事に慣れてくると、「他の薬剤師はどれくらい年収をもらっているのかなぁ…」と気になりませんか?
薬剤師は全国的に人手不足が深刻化しており、都市部よりも地方や過疎地域の平均年収は高めです。
また、病院・調剤薬局・ドラッグストアなど、職場の種類によっても平均年収は変わります。
職場の勤続年数によっても平均年収は変わってくるので、ケースバイケースとなります。
そこで今回は、2019年度の薬剤師の平均年収をテーマ別に解説していきましょう。
今後の薬剤師転職や職場選びの参考にするために、最新の平均年収をチェックしましょう。

【2019年版】薬剤師の平均年収


厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」が公表され、薬剤師の薬剤師の平均年収と賞与が算出されました。
2019年度、政府の統計による薬剤師の平均年収は、544万円、賞与(ボーナス)は78万円です。
男女別にみると、男性薬剤師の平均年収は570万円、女性は520万円です。
薬剤師の平均年収と一口に言っても、地域や勤続年数、職場の種類は人それぞれ異なります。
そのため、あくまでも全体の数値となり、条件によって、実際の平均年収は変わります。

薬剤師は国家資格なので生涯安泰と言われますが、他の業界・職種と比較すると平均年収は高いのでしょうか?
平成29年度、全業界・業種の給与所得者の年間の平均給与は432万円となっています。
他の業界・業種と比較すると、薬剤師の平均年収は112万円高いことが分かります。
薬剤師の平均年収が全体的に上がった理由は、2018年4月に実施された調剤報酬改定が影響していると考えられます。
地域包括ケアシステムの構築により、改定後はかかりつけ薬剤師、門前薬局の評価見直しが行われました。
日本政府は働き方改革により、職種連携を推進しているため、薬剤師の給与状況がプラスに転じています。

ただし、薬剤師の平均年収は地域・エリア、病院や薬局などの職場によっても給与と賞与は大きく変わります。
製薬会社や化粧品メーカーなどの一般企業の社員や公務員薬剤師として活躍している方もいます。
特に外資系製薬会社のMRを担当する営業職の場合は、営業成績がダイレクトに給与へ響く歩合制が多いです。
病院で働く薬剤師と同じ薬剤師の資格保有者ですが、条件が大きく異なるため、平均年収に差が出てしまいます。
ご自身の薬剤師の平均年収を比較する場合は、地域や職種・業種、勤続年数なども含めて比べることが大切です。

【都道府県別】薬剤師の平均年収


ここからは、「賃金構造基本統計調査」による都道府県別の薬剤師の平均年収を見ていきましょう。
2019年度、薬剤師の平均年収が最も高い都道府県は島根県と奈良県の770万円です。
続いて、静岡県の685万円、青森県の670万円、栃木県の655万円という結果になりました。
東京都で働く薬剤師の平均年収は全国10位の570万円、大阪は全国33位の510万円です。
一般的に、多くの業界・職種は、東京・横浜・大阪・名古屋・福岡といった都市部の平均年収は高めです。
都市部の物価や生活費は高くなるため、平均年収も高めに設定されているのです。

しかし、薬剤師をはじめとする医療従事者に関しては、人手不足が深刻化している地方や過疎地域の方が都市部よりも平均年収は高くなります。
都市部には薬剤師・医師・看護師の人手不足の程度は、地方と比べるとそれほど深刻化していません。
地方や過疎地域は医療従事者を募集しても人材を確保できないため、経営難に陥る施設も多いです。

そのため、多くの調剤薬局や病院は、家賃補助や資格手当などの手厚い保証を付けて募集しています。
平均年収も都市部より高めに設定し、少しでも多くの薬剤師を採用したいと必死なのです。

その他にも、地域ごとに薬科大学・薬学部の数や人口の絶対数も影響しています。
毎年、都道府県ランキングの順位は変わりますが、地方が高年収であることは変わりません。
薬剤師は薬学部を卒業して、そのまま都市部の病院や調剤薬局へ就職するケースが多いです。
結婚や出産をきっかけに地元の地方へ引越しをすると、年収が50万円以上アップするケースもあります。
手軽に年収をアップさせたい場合は、都市部から地方の薬剤師求人を検討する価値はあるでしょう。

【職場別】薬剤師の平均年収


ここからは、薬剤師の職場別の平均年収を見ていきましょう。
以下は2018年の関東エリアの職種別となっています。

●病院 425~510万円
●調剤薬局 485~585万円
●ドラッグストア(OTCのみ)490~640万円
●ドラッグストア(調剤併設)500~620万 
●公務員薬剤師 600万円〜
●一般企業 650万円〜

一般的に、薬剤師の年収の水準は、低い順に病院、調剤薬局、ドラッグストア、一般企業となります。
営業職の強いドラッグストアや一般企業に転職すると高収入が見込めるでしょう。
調剤薬局の場合は、一般薬剤師から管理薬剤師、薬局長などのポジションに昇格すると年収が上がります。
資格手当や管理職手当がプラスされるので、高収入が期待できるでしょう。

ここからは、職業別の薬剤師平均年収を詳しく見ていきましょう。

製薬会社は高収入でも転職難易度は高い


製薬会社で働く薬剤師の職種は多くの種類がありますが、平均年収は650万~となります。
外資系製薬会社の場合は、30代でも1,000万円超える人も少なくありません。
製薬会社で薬剤師が活躍している仕事は、研究職、開発職、学術業務などが挙げられます。
研究職は病気の治癒に関する研究や新薬の開発や研究、新薬の試験などを行い、開発職は新薬の臨床試験などを行います。
MR(医療情報担当者)は自社製品の医薬品の情報を医師に提供したり、販売促進などを行う仕事です。
学術業務は医薬品情報の収集や管理をして、資料作成や必要な人に情報提供などを行う仕事です。
どの仕事も安定した収入があり、新薬の開発に関わることができるため、やりがいも感じられます。
一般企業なので福利厚生が良く、土日休みになるのも嬉しいポイントです。
ただし、薬剤師以外の業種からも応募が殺到し、高度な知識が求められため、転職難易度は高いです。
薬剤師の資格だけでは武器にならず、英語力や大学院の学歴なども求められます。

公務員薬剤師は生涯収入が高い


公務員薬剤師は400万円程度からスタートしますが、勤続年数が長くなる程、比例して年収はアップします。
公立病院や保健所、都道府県庁などの公共機関で働く公務員薬剤師の平均年収は600万~700万円です。
薬剤師は調剤業務は退職金も多く、生涯年収は一般企業と変わらない水準です。
定期昇給があるため、公務員薬剤師は安定性が高いのがメリットといえます。

ドラッグストアは地方が狙い目


ドラッグストアには、OTC医薬品のみを取り扱う店舗と調剤併設の店舗があります。
最近増えている調剤薬局が併設されているドラッグストアの方が、年収が高めに設定されています。
ドラッグストアの平均年収は企業の規模や店舗の場所・地域によっても異なりますが、500~650万円です。
地方にある調剤薬局併設のドラッグストアの方が、都市部よりも年収は高いので狙い目。
ドラッグストアの薬剤師は病院勤務とは異なり、接客やレジ打ち、品出しなどの業務があります。
ただし、営業時間が長く、肉体労働も多くなるので自己管理が求められます。

調剤薬局は管理薬剤師への昇格がカギ


調剤薬局で働く薬剤師の平均年収は485~585万円です。
調剤薬局の仕事内容は調剤業務や服薬指導が中心のため、薬剤師としての知識を最大限に活かせるのがメリット。
調剤薬局の規模や場所によって、平均年収は変わりますが、勤続年数が長くなっても年収が上がりにくいのがデメリット。
調剤薬局の場合は、一般薬剤師から管理薬剤師になり、昇格と資格手当を狙うのが得策です。

病院は給与よりもやりがい重視


病院薬剤師の平均年収は病院の規模や地域によって異なりますが、425~510万円です。
夜間勤務や残業、当直勤務がある職場では、手当てが付くので給与が増えます。
病院薬剤師は調剤薬局やドラッグストアの給与と比べると低めですが、やりがいを感じられる職場環境があります。
患者との距離が近く、医師や看護師と共に医療チームの一員として専門性を高めることができます。

頭打ちになる薬剤師年収の対処法


薬剤師の平均年収は、勤続年数が長くても年収は上がりにくい頭打ちになる傾向になります。
初任給は満足できても、30代・40代になって年収500万円からの昇給が難しくなるのです。
定年まで順調に年収を上げるには、一つの職場に長く勤め、管理薬剤師や店長など、管理職を狙うことが効果的です。
その他、労働条件の良い地方にある職場へ転職して年収を上げる方法もおすすめです。

まとめ


今回は、ケース別に2019年度の薬剤師平均年収をご紹介しました。
職場や地域などの条件によって、薬剤師の年収給与は大きく変わります。
ぜひ、今後の薬剤師転職にお役立ていただけたら幸いです。